数学よりも大切なこと
林先生がテレビで言っていた
「受験科目に数学がある学部を選ぶ方が生涯賃金が高い」。
・・・でしょうね。
数学と言えば理系。
これからますます理系がもてはやされるのはわかる。
とはいえ、世の中ほぼ半分は文系。
景気が上向くと、可能性が広い文系が就職で人気になるらしく、少し上向き傾向。
とはいえ、やっぱり周囲は「これからは理系でなくちゃ」という風潮が強いように思う。
分が悪いような文系・・・特に「人文」関連学部。
それに対して、
文系のなかでも数学が必要とされる「経済」関連学部は人気なのだろう。
バブル世代としては、
経済学部を出て銀行員っていうのが、ザ・高給取りのイメージだし、
商学部は花形商社を目指し、経営学部は将来MBAをとって経営幹部!
なんて単純にはいかないけれど、「経済」関連学部なら生涯賃金は良さそう、な気がする。
でもね、これから「経済」学が得意とする統計やら計量化やらの分野ってAI(人工知能)の最も得意な分野なのでは?とも思う。
例えば文系の難関資格の会計士の仕事とかって、結局は「AIでいいんじゃね?」ってことになりそう。
実際、将来なくなる仕事の筆頭とも言われている。
他にも
分析とか先の予測とか、投資工学とか(って意味わからないけど)、AIの得意分野な気がする。
一方、理系分野の科学の発展、医学や工学などの技術の世界は
ますます重要度を高めていくだろうけど、
その方向性を決めるのは
哲学とか社会学っていう「人文」学のはず?
科学の進歩ありきで、どう使うかの哲学が後添えになってはいけない。
というわけで、林先生のお言葉はもっともだけれど、
未来は人文学を極めた人たちが
スーパーエリートとして憧れの対象となるような社会がいいなと思うのです。
役にも立たないと思われがちな、
少なくとも就職に直結しないような
人文学部万歳!
学問のための学問でなにが悪い?!
数学がだめで早々に文転した30年も前の挫折を思いだして、つい柄にないことを書いてみました。
若者よ!生涯賃金を考えて勉強する(させる)なんてことは忘れて、好きな道へ進めばよい!
・・・と言ったところで、うちの娘は理系。
数学のみ得意、という異人種・・・だから安心してこういうこと言えるんですよね。
親ならば我が子に「稼げる」=自立した人になって もらいたいと考えるのは当然、ということもよーっくわかっております。