ファブリーズが連れてきた21世紀
昨日は清潔に使いたいからと「速乾」がウリの台拭きを紹介しました。
が、わたしは潔癖症とはほど遠いヒトです。
料理中食材が床に落ちても、そのあと火に通すならば、全く気にせず戻しますし、一日くらい風呂に入らなくてもイケます。
ですが、世の流れで、
最近は気を抜くと、「過度な」清潔さを求めるようになってきた気がします。
だらしなくなるんではなくて、気を抜くと除菌が当たり前になっていく。
「匂い」は忌み嫌われる
一番気になるのが、「匂い」でしょうか?
最近よく言います「生乾き臭」。
昔はこんなことばありましたっけ?
わたしは気づいてさえいなかった。
あと「加齢臭」。
確かに昔から世のオヤジは(ポマードの匂いとか独特なモノで)臭かったけれど、それを糾弾することは無かった。
でも今は「臭い」のは確実に嫌われる気がします。
こんなに「匂い」に目くじらを立てるようになったのは、アレのせいだと思います。
アレとは、そう「ファブリーズ」
ファブリーズ日本発売は1999年
「ファブリーズ」が無かった頃は「匂いについて、もっと寛容だったというか無頓着でいられたなぁと思って、調べたことがあります。
「ファブリーズ」メーカーが開設している独自の商品ページはもちろんWikipediaにだって「ファブリーズ」のページがあります!
それによると、
ファブリーズはプロテクター&ギャンブラー(P&G)が世界各国で販売している消臭剤のブランド名で、日本で全国販売されたのは1999年、平成11年3月から
ラインナップもあきれるほど多くて、用途や使う場所ごと、消臭に除菌機能をつけて、さらに付け加えた香りの種類も豊富。
発売当時はスプレータイプの消臭剤なんて、「何だコレ?」って感じでした。
いかにも洗剤、化学物質を吹きかけているというイメージでしたが、トウモロコシという植物由来の安全性を強調していた気がします。
若い人には想像つかないでしょうが、昔はなかったのよ、こういうシュッシュやる消臭剤って。
それ以前は置き型の消臭剤はあったけれど、冷蔵庫とか靴箱に置くくらいだった気がします。
今は類似品も多く、メーカーの定番商品として売れているのでしょうね。
ファブリーズ恐るべし!
基本的には清潔至上主義には反対のわたし。
行き過ぎた除菌は抵抗力をなくすことで、自らの身を亡ぼすと思っているのですが、ファブリーズの存在には丸め込まれています。
昔は気にしなかった程度の汗臭さとか、生乾き臭、加齢臭・・・
全部気になりだすと気になる。
大きくは下水や換気などのハードが整ったことで、世の中から悪臭が減ったと思うのですが、そのうえでさらに身の回りの匂いを消したいという衝動は、おそらくあのボトルのせいだとも思うのです。
いつの間にか刷り込まれた「匂いを消す」=「除菌」で、見えない菌をあるだろうと思って、とりあえずシュッシュとやっておく、という習慣。
実は今日は、「潔癖症は子どもを弱くするのではないか」という思いを書こうと思ったのですが・・・
ファブリーズに思い当たったら、こんな記事になってしまいました。
恐るべし・・・ファブリーーズ!(←ミキティーのノリで)