大学受験 公立中学出身はここが不利!英語編
娘はこの四月で高校2年生。
1年生の最後の英検でなんとか2級に合格。
少し回り道をしている英語の勉強について思うことを書きました。
■ 目次
1.高校入学後思い知る現実
2.英検2級は高校終了程度=センター試験レベル
3.楽しい英会話とは違う発想で
4.英語の勉強は地味で厳しい
5.結局はお金で解決
6.公立中学なら使っている教材教材のチェックを
高校入学後思い知る現実
中学受験の盛んな地区ながら、塾通いを嫌って公立中学に進みました。
それなりに充実した三年間だったようで、本人はもちろん親も後悔はしていないのですが、高校に進み大学受験を考えてみると、やはり学力の面でそれなりの遅れはあるようです。
わかりやすいところでは、数学は中高一貫校では数一数Aが中学校過程で終わっている。
それでもそこは受験して入った高校のカリキュラムでは、皆同じスタートラインだとして、今娘が自覚しているのは英語の力の無さです。
英検2級は高校終了程度=センター試験レベル
年に3回ある英検。
入学以降、二回続けて2級を受けて不合格でした。
試験の前に問題集をやっているところをみれば、不合格の原因は明らか。
なんでこの状態で受けようと思っているのか理解不能!
受験料の無駄だと思ったのですが、本人は運次第だと思っているような気配。
・・・バカ!(と思わず出てしまう)
英語はそんなに甘いものではない。
その時点(高1の10月)で、2級の問題を前に、
リスニング、長文読解ともに、とにかく英語が大群で攻めてくるように感じ、おたおたしているうちに時間切れの惨敗。
それなのに何故受かると思うのか?
ホント バカ!
それでも、
これまで学校でやった文法は理解しているもよう。
英検2級は高校終了程度なので、現時点では落ちても当然ではある。
しかし、大学受験を考えると、ここらでテコ入れが必要そう。
センター試験がだいたい英検2級レベル。国立二次試験はそれ以上が求められるわけですから。
楽しい英会話とは違う発想で
当然と言えば当然ですが、大学の二次試験で問われる英語力は、入学以降専門書が英語で読めるレベルまでいけることが目途となるわけです。
それは買い物で困らない程度の楽しい英会話の勉強ではありません。
ところが公立中学で使われるテキストは、カラフルで楽し気で薄い。
公立中学ではそれで正解だとは思いますが、まずは英語に親しむという雰囲気。
対してそれなりの私立の中学では、最初から文章量が違います。
プログレスを前に、コロンブス率いる連合軍では太刀打ちはできない(笑)
教科書だけ比べても、これまで触れてきた英語の文章量の差は歴然。
高校受験で進学校に入ったところで、それまでの積み重ねが違います。
そこのところが娘本人にはわかっていないよう・・・
英語の勉強は地味で厳しい
勉強するしないは別にしても、娘は「数学・理科は楽しい」タイプ。
他にも歴史好き、とか古文に興味あるなど、好きな分野ならば、学校の勉強でもやる気がおこるというもの。
でも、英語ってどうなんでしょうね?
「英語を自由に使えるようになりたい」というモチベーションは持ちやすいですが、英語そのものに興味を持って学びたいとはならないと気がします。
あくまで道具としての英語。だから、実際の勉強は地味で面白味のないものをコツコツ覚えるしかありません。
「こんなもの言葉なんだ。やれば誰だってできる」はカリスマ予備校講師の安河内先生の名言。ごもっとだと思います。
文法を理解するのはたいして難しくない。
言葉だから自然に変化してしまったイレギュラーな使い方は覚えるしかない。
つまりはひたすら単語と熟語を覚え、構文を覚え、使えるようにする。
そしてひたすら作文問題をこなし、長文読解で力をつける。
せいぜい読むものが面白い内容であれば救いってところでしょうか。
考えるだけで退屈。
大学受験のための英語の勉強は「精神修行」と割り切ったほうがいいと思います。
あるいは安河内先生のようなカリスマ教師にモチベーションを上げながら勉強させてもらう。ただし、これはそんな先生と巡り合い、それに費用をかけられるならという条件付き。
将来的には翻訳機械でこと足りると思いながらも、現在の大学受験では英語の点数を稼げなければどうしようもない。
結局お金で解決
高校生にもなって、勉強の方法など基本は本人に考えさせたいところですが、
この件は口をはさむことにしました。
親が口をはさむ=金を出す(笑)
塾に入れさせすればとは考えていませんから、中三直前まで塾には無縁だった娘ですが、ここぞというときには、こちら(親)も惜しみません。
修行が必要と観念して厳しい態度で突き放すと言いながら、「結局お金かい」って(笑)
しかし、そこはキビシイと評判の英語塾。
英検1級を目指す有名な塾で、高校生には大学受験用の指導をしているところ。
面接に行ってみても、厳しそう。
「分量が大切」
と塾長先生も言い切っていました。
「やる気があるなら入れてやる」
的なところ。
これまで「好きなことでなけりゃ伸びないから」とキビシイことは言わないできた親ですが、今回は「喝」をいれるために、放り込みました。
難関校受験クラス(全員高1までに2級取得済み)にはいるために、個人授業の特訓を16時間10万円!
出すときには出したるっ!
そして
一か月間で濃密特訓をこなして受けた英検2級はなんとか合格。
この間、文法はあいまいだった「仮定法」をやり直し、あとは2級レベルの長文で、わからない文章を推測しながら読み進むやり方を教わったもようです。
まさにお願いしたかったことだったので、個人授業の威力には満足しています。
公立中学なら使っている教材のチェックを
今回は英検2級を10万円で買ったようなもので、親としては恥ずかしいことだと思っています。
もう少し早く気が付けばこんなことはしなくてすんだでしょう。
英検なら受ける級、受験ならその学校の入試問題をみて、同レベルの英文で勉強しているかどうか、親も一応チェックをしておいたほうが良いと思います。
注意すべきは公立中学の生徒で、公立高校を目指す場合、入試が一斉なので、高校受験でトップ校を目指したとしても受験時に、それほどのレベルの勉強は必要ない。
となると高校に入ってから、あるいは予備校に入ってから突然英語の難易度が跳ね上がることになります。
トップ校を目指すレベルのお子さんなら、中学3年生で英検2級を目指して、そのテキストで勉強しておくのがいいと思います。
ちなみに 首都圏の公立トップ校以上、つまり国立や難関私立を目指す塾で使っているテキストは英検2級程度(=高校卒業時想定)のもの。これを中三でガンガンやらせていますからね・・・その件はまたいつか。
英語の勉強についてはこちらも ↓